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2011-04-10

「いけばな」ってなんだろう

草月流いけばなを始めてだいぶ経ち、そこそこにいけられるようにはなった
だけど、そこそこにしかいけられない、というなんとなく自分の作品に行き詰まりというか、焦りを感じ始めた
未熟な腕を披露するのは内心びくびくだけど、今はわらをもつかまなくてはならない気分


ハナズオウ、枯れハラン


(正面)

いけばなしてると話したら、「じゃあ、器用なんですね」って言われた
あれ?器用ってなんだろう・・・確かにいけばなには確かに技術も必要だけどね

「いけばなの良し悪しはよく分からない」と言われたこともある
あれ?分かるってなんだろう・・・良さが分からないなら、それは悪い(良くない)でいいんじゃないの?何を分かりたいのかな?

その人たちに私の作品を見せたことはもちろんないし、たぶんその人たちはいけばななんて視界の端に入ってもちゃんと見たことないと思う

だからよく分からないまま言っているだけなんだけど、じゃあ、いけばながよく分からない人に私はどう説明したらいいんだろう

(左横から)

あれ?こっちの方が奥行きがあって良くない?

自分でいけても、どっちが正面のほうが良いか、時々分からなくなる

草月流は「なんでもあり」と、とても自由
良いか悪いかは最後にはその人の好み

でも「なんでもあり」は「なんだって良い(=どうだっていい)」とは違う

いける人にとっての良い悪いは、その人の思いの強さ、その思いがきちんと表現されているかで決まる

その思いが見る人に伝わって、「あ、いいね」と思ってもらえたら、それが良い作品


さて、私の作品はというと、どっちが正面か分からなくなるような「思い」では、まったくだめな作品である

あ~、ここをもう少しああしたら、あそこはちょっと・・と思うことはいろいろあるけれど、もう何も言うまい

花材について
ハナズオウは初めて使った
長年いけばなしていても、いけたことのない植物は多い
今回初めての花材であることと、その濃いピンクに惹かれたので、ハナズオウのピンクが活き活きとするように枯れたハランとあわせてみた

気持ちはあったけれど、作品にまだ表現しきれてないのは思いが足りないからか


ハナズオウ(花蘇芳)豆(まめ)科。花蘇芳の名は、花弁の色がスオウ(蘇芳)で染めた色に似ているためなんだって。

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