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2015-03-01

オリジナルなのだ

今夜は先日のグループ展で使った花器を紹介するのだ

先日のグループ展ではいけ手が花器をデザインしたものを
陶芸家の先生に作陶してもらったのだよ

王様がデザインした花器は実はカエルがモチーフなのだよ

カエルが好きだからカエルっぽいものにしようかな・・・
って陶芸家の先生に相談したら、おもしろいかもねって言われたのだ
だけど、カエルそのまんまは面白くないし使い勝手が悪いから
存在しない別の生き物に見えるくらいがいいよ
ということで、そのものではなく、オマージュ?←意味合いがちょっと違うかな

王様がデザインしたのは2つ
オリジナル花器1
丸っこい花器は立てて置くとカエルの顔っぽく
手前のしっぽみたいのはおたまのしっぽ(尾)をイメージ

もう一つのしっぽみたいのは、陶芸家の先生がおまけで作ってくれたしっぽ
こういうのもおもしろいんじゃない?って・・・え、くれるの?

横から見るとこんな感じ
オリジナル花器2
丸っこいのはまん丸じゃないのだよ

丸いのとしっぽをつなげると・・・
オリジナル花器4
おたまじゃくしとはだいぶ違うけど・・・まぁ、いいのさ

だけど、カエルをイメージしたと知っているお仲間には
この口の部分がカエルだね、と言われたのだ
オリジナル花器3
手前のドーナツ型のとおはじきみたいのは、花器が転がらないようにする抑えだよ

この花器には底がないのだ
好きな角度で置けるように全部丸いままなのだ

抑えはそんなにたくさん要らないのだけど、
場所によってしっくりするものが違うかもしれないからと予備を複数作ってくれたのだよ

しっぽに開けた穴もカエルのイメージだというから
雫型にしておいたと言われて、本当に至れりつくせり

簡単なイラストとイメージを口頭で伝えただけなのに
それをしっかり受け止めてカタチにする力はさすがプロなのだ

王様の頭の中にあったものが、こうして立派な作品になって大喜びなのだ

頼まれ仕事はつまらない、自分で好きなように作るほうがいい
とおっしゃってた方なのだけど、
このグループ展ではいろんなおもしろい発想に触れて面白かった
と言っていただけたのだ

きっと本心からそう思っていただけたのだろうなぁ
花器をひとつ余分に作ってくれたり、花器の抑えもいくつも作ってくれたり
本当にいろいろお世話になったのだ

ちなみにこちらの花器は漆陶と言って、漆を使ってるのだよ
刷毛目もついてるので、いろんな方に「木製?」と聞かれたのだけど陶器だよ、土だよ

カタチを整えてから中の土をくり抜いてるらしいよ
なんだか分からないけど・・・とにかく、すごいなぁ

王様は技術もまだまだだし
未だに思った通りのいけばなが出来ないんだけど
花器に負けないようにがんばらなくちゃね・・・





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COMMENT:
AUTHOR: カンチャン
DATE: 2015/03/02 04:22:27 PM
 蛙さん こんにちは~
 花器に反応してしまいました。
 いい形ですね~陶芸の枠を超えて現代彫刻のような感じがします。
 蛙城のお宝ですね。
 陶芸は学生時代にちょっとだけ勉強したことがあるのですが、なかなかうまくいかなくて、断念しました。・・・・・この頃に、柔らかい素材が苦手であることを自覚したのでありました。悲しい}
 
 
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COMMENT:
AUTHOR: 修行蛙
DATE: 2015/03/02 06:53:33 PM
< カンチャンさん、こんばんは

お、陶芸に興味おありですか?
そうそう、カンチャンさんのデザインの記事、
すごく気になりました・・・
デザイン脳と制作脳のバランスをとるのって難しいですね

いけばなする方で陶芸に目覚める方も多いのですが
「いけやすい花器」あるいは「いけたい花器」と「作りやすい器」って
全然別物だからすごく難しいみたいです~

今回は自分のイメージを伝えただけで
思い通り・・・いえ、それ以上の出来上がりになりましたやっほー

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